韓国で、お肉を巻いて食べることで知られる「サンチュ」。日本では「チシャ菜」の名で親しまれ、より専門的には「包菜(つつみな)」「掻き萵苣(かきちしゃ)」「茎萵苣(くきちしゃ)」という名前がある。そんな庶民の野菜をベランダで手軽に育ててみようと思います。
種まきと収穫表
項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
種まき期 | 【春】2月〜4月 | |
【秋】8月〜9月 | ||
種まき方法 | 30cm間隔3~4粒 | 1cm間隔のすじ撒きでもOK |
収穫期 | 【春】5月〜6月 | |
【秋】10月〜11月 | ||
収穫方法 | 全葉採らず、上5~6葉残す | 外葉から15cmくらい |
土 | 野菜の培養土 | 酸性に弱い |
水やり | 乾いたらたっぷり | |
日当たり | 必要 | 風通し良く |
温度 | 15~20℃ | |
間引き | 葉が触れない程度に | 本葉4~5枚の時には1本立ちするように |
肥料 | 落葉や収穫後期に | |
害虫 | 少 | 風通しいいなら心配ない |
花 | 菊似の黄色い花 | |
根腐れ:水や肥料を与えすぎると根腐れする。土の表面が乾いてから水を与えること。
真夏はNG:暑さに弱い(葉が硬くり食用に適さなくなる=トウ立ち)。
夜間の街灯:夜は暗い場所に(葉が硬くり食用に適さなくなる=トウ立ち)。
エゴマの葉の栽培(5月〜)
エゴマの葉は、長期間にわたって定期的に葉が収穫でき日々の食卓に重宝する。
項目 | 内容 | 補足 |
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種まき | 5〜6月 | 65cm幅に10〜15粒 ごく薄く土を被せ |
収穫 | 1ヶ月で本葉10枚以上に育つ。下の葉から手で摘む | 5月〜10月継続的に収穫 |
プランター | 7〜10号鉢 | 直径21〜30cm |
間引き | 草丈10cm成長したら株間30cmに間引き | 鉢植えは1本か2本立ちに |
摘芯 | 草丈15〜20cmで、上から2〜3節をハサミで切る。すると脇芽が増え収穫増に。 | その後、収穫をしつつ主枝が5〜6節に成長したら2〜3回摘芯をしていくと継続的に収穫可。 |
直射日光 | 夏場、外で管理している場合は、株元にしきわやをしたり、黒マルチを張って防暑。 | |
種の収穫 | 9月下旬〜10月下旬に。 | 茎葉が3分の1ほど枯れたら株ごと刈る。その後は株頂部を下にして紙袋に入れ風通しの良い場所に吊るし乾燥。1週間ほどで種を採取。 |
害虫・病気 | 葉の表面に斑点ができ次第に株が弱るサビ病に注意 | 発見したら部分を摘んで除去 |
茗荷(みょうが)栽培にも挑戦予定
深めのプランターが必要なことと、藁を敷くこと以外、特に難しいことはない。
項目 | 内容 | 補足 |
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プランター | 深さ30cm | |
土 | 腐葉土が多く含まれた土 | |
種 | 2月~4月初旬の間に購入 | |
種まき期 | 3月前後 | |
収穫 | 8~9月ごろ | |
植え方 | 15㎝の長さにカット 深さ5cm 上に堆肥をのせ その上に藁、なければ腐葉土 | 直射日光避ける |
水やり | 乾燥させないこと | 十分に |
追肥 | 20gほど | 藁上でOK |
間引き | 風通しよく | 15センチ間隔に |
収穫方法 | 花の根元をつかみ、ねじりながら引っ張る。 | 花が咲くと食感も味も落ちるため収穫早めに |
2年目以降 | 翌年まで土の上に堆肥を少しのせ、定期的な水やりで土を湿らせ、球根が枯れないように。そうすることで翌年、春になったらまたミョウガの芽が出てきます。 | |
3年目以降 | 球根が増えているので、プランターを大きいのに変更を。 |
肥料について
肥料には3種類ありそれぞれに違う効果がある。これらを適度に混ぜて畑に使われている。
肥料 | 効果 |
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牛糞 | 土壌を改良する |
鶏糞 | 実を育てる |
油カス | 葉を育てる |
違いについて詳細はこちらの動画「肥料の基本!初心者必見!牛糞・鶏糞・油かす、有機肥料の特徴を超シンプルに解説!」をご覧ください。
米ぬかを肥料にする
枯れ葉などにパラッとかけるだけで肥料になるといわれている米ぬか。使いすぎないように注意すればとても安い肥料になる。
メリット
- 土壌改良剤になる(微生物が動き、自然に耕され)
- 肥料になる(微生物の大好物)
- 病原菌を減らせる(米ぬかによる善玉菌により病原菌が減る)
使いすぎると「窒素飢餓」という土壌の栄養不足を起こすので注意。
参考動画
コーヒー粉で肥料づくり
コーヒー粉を堆肥として肥料化する方法をまとめました。コーヒー粉がそのまま肥料にならず、粉を発酵させ微生物を育て肥料に育てることを堆肥化という。これは、ぼかし肥料といって、落ち葉(+米ぬか)や米ぬか(+液体肥料)でも応用できる。
- 粉を段ボールなどに集める(カビらないよう乾燥を)
- 米ぬかを撒く(表面に薄っすら撒く程度で、入れすぎないこと)
- 発酵がはじまり熱を持つ
- 混ぜる
- これでコーヒーによる「ぼかし堆肥」が出来上がる
栄養のありすぎる肥料を堆肥剤で薄められた肥料のこと。
コーヒータウン式のコーヒー肥料
- 段ボールに腐葉土(5割)+米ぬか(3割)を入れ混ぜる
- その腐葉土にコーヒーカスを混ぜる
- 毎日かき混ぜ空気を中に送り込む
- 触れて暖かいなら発酵が進んでいることに
コーヒー自体を肥料にできないのか
これについてはコーヒーメーカーのUCCが検証した資料があるらしく、概要をまとめると次のとおり。
- 1年目は収穫が半分に落ちる(カフェインやポリフェノールが害になり微生物が育たない)
- 2年目は収穫が倍増する(害が落ち着き、コーヒー気泡により微生物が住みやすくなる)
こういったUCC実験結果から、以下の活用方法が導き出される。
コーヒーカスの活用方法
- 1年目に使う場合、雑草除去用にする
- 乾燥し米カスでぼかし肥料にして2年目にぼかし肥料として使用すること
UCC研究に関する詳細と畑への応用についてはこちらの動画「毒にも肥料にもなる!コーヒーカスの使い方と注意点!」をご覧ください
油カス肥料で液体肥料づくり
油粕は葉を育てる効果がある。
- ペットボトルに油カスを20分の1入れる
- 水を入れる
- 1週間日陰で放置
- 完成。土にかける
液肥の作り方のさらに詳しい内容ついてはこちらの動画「油カスだけ“液肥の作り方” 超簡単,効果抜群,しかも格安 有機液肥で美味しい野菜が良く育つ」をご覧ください。