「立教はカジノに魂を売るな」報道で問い直す、ギャンブル依存症の危険性

立教大学

当サイトでは以前から「ゲーム依存症」の危険性を特集してきました。「#立教はカジノに魂を売るな」というハッシュタグが話題になる中、ギャンブル依存症の危険性を再び問い直したいと思います。

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「#立教はカジノに魂を売るな」とは?

立教大学は7月6日にマカオ大学と共催の国際シンポジウム「ビジネスモデルとしての日本型IR」を開くことを決めました。

大学がカジノを推進するかのような内容に、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授で、一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事である稲葉剛さんがTwitterで「#立教はカジノに魂を売るな」というハッシュタグを作り反対の声を広げました。
結果的に、立教大学は国際シンポジウムの共催を取りやめ、内容も大幅に変更することを発表しています。
「大学とギャンブル」の関係性に再び注目が集まりました。


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KFB福島ニュースの映像より

話題となったニュースを振り返るため、ここに引用しました。

立教大学でカジノIR推進の講演がテレビに
「立教はカジノに魂を売るな」と、立教大学のカジノイベントに批判が出ています。(KFB福島放送より)

「立教はカジノに魂を売るな」豊島区は後援を中止に
2019.7.4 配信

立教大学のカジノイベントに批判が出ています。  東京・豊島区の立教大学はカジノを含むIR(統合型リゾート)について、マカオ大学と共催して海外の大手カジノの経営者や政府の成長戦略としてIRを推進する観光庁の幹部を招いて今週末にシンポジウムを予定していました。しかし、「立教はカジノに魂を売るな」などと批判が相次ぎ、豊島区も「内容が推進派に偏っている」として後援を中止しました。立教大学は共催をやめ、シンポジウムは別の会場になりますが、マカオ大学のカジノに詳しい教授らの講義は予定通り行います。

引用:KFB福島ニュース

立教大学でカジノIR推進の講演
IR(統合型リゾート、いわゆるカジノ)についてマカオ大学と共催
立教大学でカジノIR推進の講演
海外の大手カジノの経営者や、政府のIR推進派官公庁幹部を招いたシンポジウム予定していたという。
立教大学でカジノIR推進の講演
その後「立教はカジノに魂を売るな」などの批判が相次いだ。
立教大学でカジノIR推進の講演
豊島区も「内容が推進派に偏っている」としてイベントへの講演を中止。
立教大学でカジノIR推進の講演
立教大学はマカオ大学との共催をやめ、シンポジウムは別会場で実施。マカオ大学教授らの講演は予定通り実施されたという。
立教大学でカジノIR推進の講演
KFB福島放送より

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ギャンブル依存症とは?

「ギャンブル依存症」とは、ギャンブルをしたいという欲求に対して自己コントロールが効かなくなる病気を指します。
最初は軽い気持ちで始めたギャンブルが、いつの間にか夢中になりすぎてしまい家庭や学業、仕事に影響し、次第に欲求をコントロールできなくなります。
岡山県精神科医療センターによると、「日本人の約5%が一生のうちに一度はギャンブル依存症で苦しまれている」としています。
稲葉剛准教授はBuzz Feed Japanのインタビューで、以下のように指摘しています。

「それなのに、若者を教育する大学でなぜ、ギャンブルを推進するようなイベントを開いてしまうのでしょうか? 学生を無料で参加させて、どんなメッセージを学生が受け取ると思っているのか」

「よく、『生活保護受給者はパチンコに依存してけしからん』という人がいますが、ギャンブル依存症も他の依存症と同じく、いったん脳の快楽回路ができてしまうと、治すことは難しい。お金が尽きるまでやってしまうので、とにかく環境要因が大きい。誘惑する環境に触れさせないようにすることが大事だと言われているのに、なぜ、大学が依存症対策に逆行することをやるのでしょうか」

(Buzz Feed Japan より)

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いま問われる「大学とギャンブル」の危険性

立教大学は1874年にキリスト教宣教師が設立した私塾が前身で、リベラルアーツを推し進めてきた大学です。リベラルなイメージのある立教大学が、カジノの宣伝戦略に利用されたのは非常に残念でなりません。

「ギャンブル依存」は貧困や自殺の原因にもなりうる、深刻な問題です。当サイトは今後も「ギャンブル依存症」の危険性について警鐘を促していきます。

この記事を書いた人

@picomac

現在、都内大学生に通いながら就活中。映画、アートに興味があり、特にアジア映画のレビューやレポートを投稿すると思いますが、都内スイーツや食べ物処などもアップ予定です。よろしくお願いいたします。