当サイトでは以前から「ゲーム依存症」の危険性を特集してきました。「#立教はカジノに魂を売るな」というハッシュタグが話題になる中、ギャンブル依存症の危険性を再び問い直したいと思います。
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「#立教はカジノに魂を売るな」とは?
立教大学は7月6日にマカオ大学と共催の国際シンポジウム「ビジネスモデルとしての日本型IR」を開くことを決めました。
大学がカジノを推進するかのような内容に、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授で、一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事である稲葉剛さんがTwitterで「#立教はカジノに魂を売るな」というハッシュタグを作り反対の声を広げました。
結果的に、立教大学は国際シンポジウムの共催を取りやめ、内容も大幅に変更することを発表しています。
「大学とギャンブル」の関係性に再び注目が集まりました。
【拡散希望】大学がカジノ推進のシンポジウム? 「#立教はカジノに魂を売るな」と学内外から批判の声 https://t.co/P6gqtdGSMz @nonbeepandaより
バズフィードに取り上げていただきました。学内の会議で確認された登壇者が変更になっていたという新事実も明らかになっています。ぜひご一読を!
— 稲葉剛 (@inabatsuyoshi) June 22, 2019
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KFB福島ニュースの映像より
話題となったニュースを振り返るため、ここに引用しました。
「立教はカジノに魂を売るな」豊島区は後援を中止に
2019.7.4 配信立教大学のカジノイベントに批判が出ています。 東京・豊島区の立教大学はカジノを含むIR(統合型リゾート)について、マカオ大学と共催して海外の大手カジノの経営者や政府の成長戦略としてIRを推進する観光庁の幹部を招いて今週末にシンポジウムを予定していました。しかし、「立教はカジノに魂を売るな」などと批判が相次ぎ、豊島区も「内容が推進派に偏っている」として後援を中止しました。立教大学は共催をやめ、シンポジウムは別の会場になりますが、マカオ大学のカジノに詳しい教授らの講義は予定通り行います。
引用:KFB福島ニュース
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ギャンブル依存症とは?
「ギャンブル依存症」とは、ギャンブルをしたいという欲求に対して自己コントロールが効かなくなる病気を指します。
最初は軽い気持ちで始めたギャンブルが、いつの間にか夢中になりすぎてしまい家庭や学業、仕事に影響し、次第に欲求をコントロールできなくなります。
岡山県精神科医療センターによると、「日本人の約5%が一生のうちに一度はギャンブル依存症で苦しまれている」としています。
稲葉剛准教授はBuzz Feed Japanのインタビューで、以下のように指摘しています。
「それなのに、若者を教育する大学でなぜ、ギャンブルを推進するようなイベントを開いてしまうのでしょうか? 学生を無料で参加させて、どんなメッセージを学生が受け取ると思っているのか」
「よく、『生活保護受給者はパチンコに依存してけしからん』という人がいますが、ギャンブル依存症も他の依存症と同じく、いったん脳の快楽回路ができてしまうと、治すことは難しい。お金が尽きるまでやってしまうので、とにかく環境要因が大きい。誘惑する環境に触れさせないようにすることが大事だと言われているのに、なぜ、大学が依存症対策に逆行することをやるのでしょうか」
(Buzz Feed Japan より)
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いま問われる「大学とギャンブル」の危険性
立教大学は1874年にキリスト教宣教師が設立した私塾が前身で、リベラルアーツを推し進めてきた大学です。リベラルなイメージのある立教大学が、カジノの宣伝戦略に利用されたのは非常に残念でなりません。
「ギャンブル依存」は貧困や自殺の原因にもなりうる、深刻な問題です。当サイトは今後も「ギャンブル依存症」の危険性について警鐘を促していきます。