株式会社マクロミルは、12月1日から開始される新4K8K衛星放送についての調査結果を発表した。放送開始時に家庭で4K8K映像を視聴できる人はどの程度いるのか。また、『東京2020オリンピック・パラリンピック』を4K8K映像で視聴することを、消費者はどのくらい希望しているのでしょう。
新4K8Kアンケートの結果、浮かび上がった事
- 新4K8K衛星放送、12月1日から視聴する人はごく僅か?
- 4K8Kテレビ、「今は特に買う予定がない」が7割
- テレビを買い替え「壊れたとき」が80%でダントツ
- しかし、東京オリンピック「自宅4K8Kで観戦したい」が多数
新4K8Kアンケート調査の詳細
【1】新4K8K衛星放送、12月1日から視聴する人はごく僅か?
新4K8K衛星放送の認知度を尋ねたところ「知っていた」は32%と放送開始の直前ですが全体の約3分の1と低い。(※1)また、現在4Kテレビ、または8Kテレビを持っている人は全体の9%の低さだった。(※1)
放送を受信するには4K8Kテレビ本体だけでなく衛星放送受信設備とチューナーが必要だが(※2) このことについて4Kテレビ・8Kテレビの所有者(n=94)の46%の人が「知らなかった」と回答。さらに、チューナーなど視聴の準備をいつまでにするか?という問いについては「すでに準備ができている」「放送開始までに準備する予定」の合計は34%で、4K8Kテレビを持っていない人も含めた全体ベースで算出すると3%という低すぎる結果に。
※1:4K8Kテレビを知っている人のみに聴取し、全体ベースにて集計
※2:テレビにチューナーが内蔵されている場合は不要、その旨は聴取時に設問文に記載
【2】4K8Kテレビ「買う予定がない」が7割
現在4K8Kテレビを「今は特に買う予定はない」が72%と今のところ少ない。4K8Kのような高画質テレビに対して「興味がある」は48%。(※3)購入予定は少ないが、高画質への関心は半数いる様子がわかった。
購入の予算は「5万円未満」23%、「5~7万円未満」16%、「7~10万円未満」24%、「10~15万円未満」18%と分散しており、合計した約8割の人が、4K8Kテレビを買うなら15万円未満と考えている。(平均金額は106,562円)
※3:「とても興味がある」「やや興味がある」の合計
【3】TVを買い替え「壊れたとき」が80%でダントツ
そもそもテレビを買い替えるのはどんなときか。
自宅のテレビは「5年~10年」使用している人が最多の46%で、買い替えるタイミングについては「壊れた時」が80%でダントツ。2位は「アナログ放送終了時のように放送が見られなくなる時」28%、「4K8K放送のように放送される映像のレベルが格段に上がる時」は5位で11%と多くはない。
【4】東京オリンピック「4K8Kテレビで観たい」が多数
4K8Kテレビ非所有者に『東京2020オリンピック・パラリンピック』を4K8K映像で観戦したいか聞くと63%の人が「観戦したい」と回答。(※4)また、「観戦したい」人の94%が「自宅のテレビで」の観戦を希望しており、『東京2020オリンピック・パラリンピック』を契機とした4K8Kテレビの家庭への普及加速が予想される。
※4:「とても観戦したい」「まあまあ観戦したい」の合計
間もなく放送スタートの4K8K放送
調査実施時点ではまだあまり普及していない4K8K放送。高画質映像を見たいからという理由でテレビの購入を検討する層は少ないことがわかった一方で東京オリンピックについては4K8K映像で観戦したいという人が多数派という結果に。オリンピックのように、価値あるコンテンツには、消費者の購入意欲は高まるのだろう。