2018年:平成最後の流行語大賞は「平成最後の」でなく「そだねー」に確定?!歴代流行語大賞一覧まとめ

流行語大賞は平成最後の
平成最後の流行語大賞は「平成最後の」

年末恒例のユーキャン流行語大賞(「現代用語の基礎知識」選)歴代受賞者を一覧化しまとめました。流行語大賞って毎年思うのは、一般市民感覚とのギャップ。まったく流行っていない初耳、といった用語が選ばれることも多く、その不自然さが毎年話題になります。その前に…

2018年の流行語大賞はずばりこれ!

平成最後の

もうこれしかないでしょう。
一足先に今年の流行語大賞予想を発表させていただきました。

と確信していたら、実際は「そだねー」;

⚠️当サイトでは今年の流行語大賞を「平成最後の」と予想していましたが、12月3日の公式発表とニュースで「そだねー」に決まったと報じられました。スポーツの特定の種目から発信した言葉が、日本全体の流行語になってたか疑問が残りますが、それがいつものユーキャン流行語大賞といえばそうかなと。

第35回 2018年 ノミネート語

流行語大賞ノミネート語2018

そんな大胆予想のなか、ノミネート語が発表されました。驚きです。「平成最後の」がノミネートされていなかったからではなくまったく知らない言葉ばかりだからです。流行してるの?コレ。
流行ではなくて新語なのでは?という指摘が多いが、新語としても不十分さを感じる。

流行語大賞ノミネート語に感じるセールス感

一通り見通すと感じるのは、この賞に感じ取れる下のパターンだ。全体的に、商業主義に傾きすぎてる印象をもつ。

  • セール中の本やコンテンツ(君たちはどう生きるか、GAFA、おっさんずラブ、カメ止め、USA)
  • 国威発揚につながるスポーツ(eスポーツ、半端ない、金足農業、翔タイム、そだねー、もぐもぐ、なおみ、筋肉)
  • 政治系(ご飯論法、高プロ、首相案件、だが批判的な用語が大賞に残る前例はない)
  • ニュースや話題になった事(スーパーボランティア、災害級の暑さ、計画運休、ブラックアウト、Metoo)

新語・流行語大賞ノミネート語一覧

順位 候補 疑問点
1 あおり運転
2 悪質タックル
3 eスポーツ 【新語】流行ってないことが話題なのでは?
4 (大迫)半端ないって
5 おっさんずラブ
6 GAFA(ガーファ) amaz等いくつかの用語のなかで、なぜこの語?
7 仮想通貨/ダークウェブ 【新語】だが去年なのでは?
8 金足農旋風 話題だが流行語というほど?
9 カメ止め 話題だが流行語というほど?
10 君たちはどう生きるか
11 筋肉は裏切らない
12 グレイヘア 【新語】だが流行ってたか?
13 計画運休
14 高プロ(高度プロフェッショナル制度) 【新語】
15 ご飯論法 【新語】
16 災害級の暑さ
17 時短ハラスメント(ジタハラ) 【新語】
18 首相案件 【新語】
19 翔タイム 流行ってたか?
20 スーパーボランティア 【新語】
21 そだねー
22 ダサかっこいい/U.S.A. 話題だが流行語というほどか?
23 TikTok 【新語】だが流行語というほどか?
24 なおみ節 流行ってたか?
25 奈良判定 流行ってたか?
26 ひょっこりはん 流行ってたが、面白くはない
27 ブラックアウト 新語?流行ってたか?
28 ボーっと生きてんじゃねえよ!
29 #MeToo 【新語】だが、問題になったのは去年以前なのでは?
30 もぐもぐタイム 話題だが流行語というほどか?

ノミネート語に対するツイッターの反応

なんかがっかりというか、毎年流行語大賞でがっかりしてる自分。

歴代流行語大賞まとめ

さて、次に歴代流行語大賞についてまとめます。
テレビで話題になった単語やテレビの流行用語はそのまま反映されるのはよしとして、新聞にもほぼ取り上げられなかったような用語が大賞になるときのシラケムードはほんと年末をがっかりさせるものだ。他にも、国際大会の前によく発表される「チーム○◯」「○◯ジャパン」といった冠ことば等の国威発揚を狙ったスポーツ用語、応援用語には大手広告代理店が数億円規模の莫大な宣伝費用を投じられていることで知られており、つまり、お上からのステマである点で正直シラケる

ほんとうに自然に流行した言葉を追いかけるのは当然むずかしいが、リテラシーをもったランキングを心がけたい

流行語大賞

流行していなくても大賞に選ばれやすい傾向

  • 政権用語政局用語が選ばれやすい(行政や官邸への忖度?)
  • 国内スポーツを盛り上げる言葉(国威発揚?つまり官邸への忖度?)
  • ベストセラー本の言葉は選ばれやすい(一般書店との連携が強い傾向)
  • ネット流行語はほぼスルー(下から浮上する流行は無視傾向)
時間があればこれらの傾向を分類して図表を作りたいと思います

歴代流行語大賞一覧と本当の流行語

年度 年間大賞 受賞者 本当の流行語
1991年 …じゃあ〜りませんか チャーリー浜
1992年 うれしいような、かなしいような
はだかのおつきあい
きんさんぎんさん
1993年 Jリーグ 川淵三郎
1994年 すったもんだがありました 宮沢りえ
イチロー(効果) イチロー(オリックス・ブルーウェーブ)
同情するならカネをくれ 安達祐実
1995年 無党派 青島幸男(東京都知事) ポアする
ああ言えば上祐
NOMO 野茂英雄(ロサンゼルス・ドジャース)
がんばろうKOBE 仰木彬(オリックス・ブルーウェーブ監督)
1996年 自分で自分をほめたい 有森裕子(マラソン選手)
友愛 / 排除の論理 鳩山由紀夫(民主党代表)
メークドラマ 長嶋茂雄(読売ジャイアンツ監督)
1997年 失楽園(する) 渡辺淳一、黒木瞳
1998年 ハマの大魔神 佐々木主浩(横浜ベイスターズ)
凡人・軍人・変人 田中真紀子(衆議院議員)
だっちゅーの パイレーツ(お笑いコンビ)
1999年 ブッチホン 小渕恵三(内閣総理大臣)
リベンジ 松坂大輔(西武ライオンズ)
雑草魂 上原浩治(読売ジャイアンツ)
2000年 おっはー 慎吾ママ
IT革命 木下斉(商店街ネットワーク社長・
早稲田大学高等学院三年)
2001年 「小泉語録」
米百俵
聖域なき構造改革
恐れず怯まず捉われず
骨太の方針
ワイドショー内閣
改革の「痛み」
小泉純一郎(内閣総理大臣)
2002年 タマちゃん 佐々木裕司(川崎市民)、
黒住祐子(フジテレビ・レポーター)
W杯(中津江村) 坂本休(中津江村・村長)
2003年 毒まんじゅう 野中広務(元衆議院議員)
なんでだろ〜 テツandトモ(お笑いグループ)
マニフェスト 北川正恭(早稲田大学教授)
2004年 チョー気持ちいい 北島康介(水泳選手)
2005年 小泉劇場 武部勤(自由民主党幹事長)ほか
想定内(外) 堀江貴文(ライブドア社長)
2006年 イナバウアー 荒川静香(プロスケーター)
品格 藤原正彦(数学者)
2007年 (宮崎を)どげんかせんといかん 東国原英夫(宮崎県知事) ゆとり
ハニカミ王子 石川遼(ゴルファー) あなたとは違うんです
2008年 グ〜! エド・はるみ
アラフォー 天海祐希
2009年 政権交代 鳩山由紀夫(内閣総理大臣) どうしてこうなった
2010年 ゲゲゲの〜 武良布枝(『ゲゲゲの女房』作者) そんな装備で大丈夫か?
2011年 なでしこジャパン 小倉純二(日本サッカー協会会長)
代理:上田栄治(日本サッカー協会女子委員会委員長)
ポポポポーン
ただちに影響はない
2012年 ワイルドだろぉ スギちゃん ステマ
2013年 今でしょ! 林修(東進ハイスクール・東進衛星予備校講師)
お・も・て・な・し 滝川クリステル
じぇじぇじぇ 宮藤官九郎、能年玲奈
倍返し 堺雅人、TBS『半沢直樹』チーム STAP細胞はあります
2014年 ダメよ〜ダメダメ 日本エレキテル連合(中野聡子、橋本小雪)
集団的自衛権 受賞者辞退(受賞者未公表)
2015年 爆買い 羅怡文(ラオックス代表取締役社長) ISIS/イスラム国
トリプルスリー 柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)
山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)
2016年 神ってる 緒方孝市(広島東洋カープ監督)
鈴木誠也(広島東洋カープ外野手)
保育園落ちた日本死ね
SMAP謝罪会見
2017年 インスタ映え CanCam it girl このハゲーーー!
忖度 稲本ミノル(株式会社ヘソプロダクション代表取締役) モリカケ
2018年 そだねー ロコ・ソラーレ(カーリング女子所属法人) LGBTは生産性がない
eスポーツ 日本eスポーツ連合

この記事を書いた人

生活技術

忙しい生活をまとめてシンプル。新しいライフスタイルを提案するネットマガジン「生活技術」の編集長です。記事へのコメントはご遠慮なくどうぞ。気になることやご不明な点などありましたらお問い合わせフォームからご連絡ください。