この事件の要点をまとめると3つ
- 2009年の事件
- 京都市右京区宝厳院の大久保家の墓と同区画に、亡くなった幹部供養塔建立に350万円。
- 同区6億7000万円邸宅を漢字資料館のためと称し購入も、5年以上も宅地から用途変更せず。
- 理事長と息子(副理事長)が社長のファミリー企業4社と総額66億円の取引を、文部科学省に未報告。
当時の毎日新聞の論調
漢字検定協会:理事長「謝るのいや」 会見なく1カ月
毎日新聞:2009年3月9日 10時18分 更新:3月9日 11時03分
公益法人としては「もうけすぎ」と指摘されている財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市下京区)の大久保昇理事長が「謝りたくないので会見はしない」と評議員会で発言していたことが分かった。所管する文部科学省の実地検査が協会に入って9日で1カ月。漢検受検者は今や小中高校生らを中心に年間270万人にのぼるが、協会は説明責任を果たさぬまま、だんまりを決め込んでいる。
協会を巡っては、1月下旬以降、もうけすぎや約6億7000万円に上る邸宅購入など、問題が次々と報じられた。協会関係者によると、大久保理事長は問題の表面化から約2週間後の2月6日、京都市内であった評議員会の席上、「記者の態度が悪い」とマスコミを批判。「いろいろな記者会見を見てきたが、どれも最後には必ず謝っている。私は謝りたくないので会見はしない」と話した。長男の大久保浩副理事長が好きなプロ野球チームのユニホームに、協会が「漢検」のロゴマークを入れる計画が披露されるなど危機感はなかったという。
3日後に検査を受けた後も、記者会見をはじめ肉声での説明は一切なし。協会のホームページには「調査に協力する」などのコメントだけが残っている。
一方、協会の内情に詳しい関係者によると、レーシングチームへの資金投入が判明した協会の取引先の一つ「日本統計事務センター」代表の副理事長は、協会内の数人にメールで「辞めたい」と漏らした。これを聞いた理事長が激怒して止めたこともあったという。【木下武、広瀬登】
報道から察するに
- ワンマン経営
- 潤沢な資金の下、ドラ息子もワンマン化
- 行政がノーチェックで。日本文化の忖度行政か?
行政はなぜ、問題が起こるまで放置を?
本来、公的資金がどのように利用されたかチェックすることが仕事であるはずの行政が、5年もの長い間、放置している。憶測だが、協会は国、または大企業が作った天下り企業で、起業の上でライバルも天敵も監視もなくずぶずぶ忖度関係があったと疑われるだろう。